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叩き造り 工程

叩き造り

板おこしと叩き造りの技法は唐津特有のもので、特に叩き作りは十六、七世紀の日本の陶芸界では珍しい技法である。叩きの技法は非常に古く、最近のタイの学者の説によれば、前五世紀の中国周時代、揚子江以南に居住していたタイ系文化の民族が叩き作りで土器を作った、という。今日でいう印文陶である。漢王朝の膨張とともに、南中国、イソドシナ半島、雲南方面に移動した。現在これらの地区の一部ではロクロを使わずに叩き作りで土器を作り、水甕、貯蔵用壷、土鍋などの日常生活に欠かせぬものを野焼きで焼いている。
有史前、叩き造りが稲の栽培とともに中国から朝鮮半島に伝えられた。形と焼きぐあいは中国江南地方の印文陶に似ている。叩きの技法が発達してロクロを使った叩きとなり、一世紀ごろ中国江南地方の登り窯による高火度焼成法が伝えられ、硬く焼きあがるようになった。この土器を「金海土器」という。百済、新羅、加羅(任那)土器の源流である。これらの土器の技法が日本に伝わり須恵器となる。いまのところ須恵器と古唐津のつながりはわからない。

◆底板造り◆

最初に轆轤の上盤に木灰を敷く。余分の灰を除き、周囲を水で湿す。土のかたまりを手で叩いて円板を作り、灰の上にのせ底となる部分を作る。
土の塊をまんべんなく手や叩き板などで叩いて伸ばし、望みの大きさに切って板状の土を作る。

◆輪積みの立ち上がり◆

次に腰の部分を作る。
均一の太さにした紐状のより土で、円周に沿わせながら指先で底の部分に密着させ積み重ねて行く。 (そこの部分と最初に積み重ねた部分を十分に付けておかないと、後で割れる恐れがある)

◆輪積み◆

胴の部分を作って行く。
ここではできる限りの薄さで、目的の高さまで均一な厚みで一段ずつ積み重ねる。
(このときの土の厚みは3mmぐらい)

◆叩き◆

積み上げた円筒の筒を叩きます。
木製の叩き板(しゅれい)を右手に持ち、あて木(ときや)を左手に持って水指の内側にあて、外側を叩き板で、一定のリズムと力加減で叩き、ある程度形を作る。
叩くと、土は薄く叩きしまり、大きくふくれていく。また紐と紐との間の継ぎ目がなくなる。この時、叩き板の凹文が、壷の表面に凸文を作り、内側はあて木の年輪が重なって青海波文を作る。叩き板の表面は平滑か、土ばなれがよいように刻文が彫ってある。 (ここで、叩かずにみずびきすると板起になる)

◆青海波状紋◆

内側の様子。この叩く過程で内側にはリズムカルに叩くため内側はあて木の年輪が重なって青海波文を作る。あて木に川原の丸石を使っているので青海波の文様はでないものも有るようである。
内側に使うあて木の材質は赤松の枝の方が年輪の大きさなんかが最適である。

◆仕上げ◆

耳を付け模様や箆目を入れ、形を整え、口作り・畳付をロクロを蹴って静かに右回転させながら、ぬれた布またほ皮べらを、両手の人差し指と親指で挟んで口を作るなどの処理をして完成。
大体の大きさは、焼き上がりの縮みを計算して1,2倍ぐらいに作っておく。

◆乾燥◆

作り上げた作品は乾燥時の歪みを防ぐため日や風の当たらない所で完全に乾燥させる。
ある程度白く乾燥すると、日にあて風通しの良いところで乾燥させても良いようである。

◆素焼き◆

絵唐津などは生がけの状態の方が良いようだが、この朝鮮唐津では生だと上薬が載らないのと薄いので壊れてしまうため一度窯に入れ摂氏750度くらいで素焼きを行う。

◆上薬掛け◆

下に鉄分の多い飴釉と言う釉薬をかけ上には藁の灰を調合した藁灰釉を掛け分ける。この掛け分けるというのが朝鮮唐津(この焼かたの名称)の特徴になる。

◆窯焚き窯出し◆

窯に入れ、摂氏1,300度位の温度で焼き上げる。
特に朝鮮唐津は高温で焼くため、あまり温度が高すぎると土が熔けて形が崩れてしまい、温度が低いと釉薬の流れ具合に勢いがなくなるので、火を止める兼ね合いが難しい。

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